自動車メーカーグループステランティス社のデトロイト工場

匿名の業界情報筋によると、イタリアは10億ユーロを集金して、ステランティスと組んでEV向けバッテリー生産の「ギガファクトリー」(巨大工場)を立ち上げようとしています。 その6億ヨーロ以上は「Next Generation EU」復興基金含め、公的資金が負担し、残りの分の多くはイタリア自動車メーカーのステランティスが負担します。同社はプロジェクトの運営にも携わる可能性があると言われていますが、まずはEU経済圏内において適用される公的助成金や競争に関する規定を順守するかどうかのを確認したEUのゴーサインが必要です。 こうして、半導体の供給不足がEVの生産を妨げているなか、ヨーロッパは依然としてEVバッテリーの生産に出資しつづけています。 フォルクスワーゲングループが株式の20%以上を所有しているスウェーデンバッテリーメーカーのノースボルト(Northvolt)もEtt工場の生産能力を60GWhまで50%拡大し、ドイツなどEUに2ヶ所新しいギガファクトリーを建設し、2025年までに生産能力を150GWhまで伸ばそうとしています。 ステランティスはすでに、50億€を出資してフランスとドイツに2ヶ所のギガファクトリーを建設する計画があります。テスラも世界最大のバッテリーギガファクトリーをドイツで立てています。 ヨーロッパのバッテリーセルの需要は2025年には200GWh、2030年には400GWhまで成長すると見込まれています。