RISEエンジンのCG (CFMインターナショナル)

仏サフランのアンドリエス社長と米GE・アビエーションのスラッタリー社長は、同社の合弁会社・CFMインターナショナルが新型エンジンの研究開発を始めたことについて14日、発表しました。 RISE(Revolutionary Innovation for Sustainable Engines - サスティナブルなエンジンのための革命的なイノベーション)と称したプロジェクトのエンジンは、現世代エンジンより20%効率が高いうえ、液体水素、あるいはバイオ燃料だけで稼働できるようになります。 航空業界がまだコロナ禍によって混乱しているなか、排気ガスのない飛行を求めるトレンドに応えるべきだと、2035年の発売を目処に開発を始めています。 新型コロナの感染の影響を受けて、2020年にGEは25%、サフランは17%もの人員を削減しましたが、「それでも今投資すべきでしょう。何千億円もかかるのでしょうが、我々には先駆者になる義務があります」とアンドリエス氏が強い意志を表明。 CFM社は1974年に設立されてから、多くの成功を遂げました。CFM56は世界で販売台数の最も多いジェットエンジンとなり、エアバスA320やボーイング737に搭載されています。最近では、A320や737MAXなどに搭載された同社の「LEAP」エンジンの注文は業界の危機にも関わらず注文が2,700億ドルに及んでいるそうです。 RISEは「革新的になるように、新しい設計、新しい材料、技術のハイブリッドエンジンにします」とスラッタリー氏。設計は、より大口径できるガウンなしの「オープンファン」式が検討されています。 「数十年はかかるかも知れませんが、中国メーカーも必ず追いかけてくるので、思い切った技術の転換に注力しなければなりません」。